テレビCMで毎日のように乳酸菌商品を見かけるようになりました。また、ビフィズス菌や大腸菌など、世の中の研究が進むにつれ本当に多くの菌(微生物)の名前を聞くようになりました。

有名な乳酸菌とは、もちろん善玉菌の一種です。人にとって、良い働きをする菌の事で、糖分や食物繊維で増えたり、免疫力を高めてくれる事で、体内の有害成分を解毒したり、がん細胞を退治してくれたりもします。

一方で、悪玉菌とは、ウェルシュ菌・大腸菌などが有名ですが、腸内で腐敗を起こしたり、たんぱく質やアミノ酸を分解して増殖したりします。女性の大敵、便秘なども悪玉菌を増加させる要因です。その結果、体内に毒素が溜まり、老廃物の排出が滞ってしまいます。

では、人間でも、犬猫でも同じなのですが「日和見菌」という菌はご存知でしょうか。

実は、腸内で一番数が多いのは、善玉菌でもなく悪玉菌でもなく、日和見菌と呼ばれる菌達なのです。日和見菌は普段はあまり健康に害を与えたりする事はないのですが、腸内のバランスが善玉菌・悪玉菌のどちらかが優勢になると、多い方の手助けをするという特性があります。人間の世界での「長いものにはまかれろ」とでも言いましょうか。。。

例えば、腸内で善玉菌が優勢な場合、日和見菌はビタミンを合成したり、病原菌感染を防いだりしてくれます。ですが悪玉菌が優勢な場合、日和見菌は、腸内の腐敗を助けたりするやっかいな存在となってしまうのです。

通常、健康な人においては善玉菌が優勢で、悪玉菌が劣勢ですが、病気や抗生物質の使用、偏った食生活、ストレス、加齢などで腸内環境が悪くなってきます。これはペットも全く一緒で、粗悪なフードをずっと食べていたり、散歩につれていってもらえなかったりしてストレスが溜まったりすると、口臭がきつくなったりすることがあると思いますが、それはまさに日和見菌達が、悪玉菌の手伝いをしている最中なのです。

特にアトピーやアレルギーの犬、猫ちゃんは、ストレスを受けやすかったりしますから、日頃からプロバイオティクスを取り入れるなどで、善玉菌が多い状態に保ってあげてください。

人もペットも「健康とアンチエイジングは腸から」!と言っても過言ではないのです。

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